A-SAP

A-SAP - 光技術、電子技術を活用した産学官金連携イノベーション推進事業

成果事例

コナジラミを対象とした光誘引駆除機の開発

Information

株式会社ルーツ

静岡理工科大学 理工学部

実施期間
2024年8月~2025年1月
申請企業
株式会社ルーツ
プロジェクトリーダー
牧野育代:静岡理工科大学 理工学部 機械工学科 教授
スカウト
牧野育代:静岡理工科大学 理工学部 機械工学科 教授
ビジネス財務コーチ
神村明洋 浜松磐田信用金庫
インタビュー動画

農作物に害を及ぼすコナジラミを効率的に駆除するため、流体数値解析(CFD)と風洞実験を用いて黄色LEDによる光誘引式駆除装置の設計パラメータを最適化。試作、検証により実用的な設計を確立した。

課題
農作物栽培における病害虫対策として農薬散布等を実施しているが、害虫の農薬耐性により効果が無くなってきている。害虫のコナジラミを減らすため、黄色LEDによる害虫誘引・吸引・捕殺の試作試験を試みたところ、効果が確認されたため、その吸引効果をさらに高めるために流体力学等の専門知識を有する大学の協力を仰ぎ製品化につなげたい。
プロジェクト概要
CFDを用いた数値シミュレーションにより、コナジラミ吸引器の最適設計を実施し、特に、吸引力、スリット幅、装置形状および光源特性が吸引性能に与える影響を詳細に解析し、当初目標仕様とした高風速吸引とは異なるアプローチにより、エネルギーコスト・製作コストの削減、軽量化・小型化、実用性の向上を重視した低風速設計に適した新たな吸引メカニズムを確立した。特に、スリット部での流速発達を活用することで、低風速でも十分な捕獲性能を発揮できる低エネルギー消費・コンパクト設計が可能であることを示した。
期待される効果
省エネルギー型の害虫駆除装置(光誘引駆除機)の製品化開発に貢献。農業分野で広く応用されることにより、コジラミが発生しやすいメロンやトマトなどの農作物の品質と収量の向上が見込まれる。
関連した光技術
黄色LED

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