A-SAP

A-SAP - 光技術、電子技術を活用した産学官金連携イノベーション推進事業

成果事例

光学特性計測用可視広帯域高出力光源の開発

Information

トライオプティクス・ジャパン株式会社

宇都宮大学 工学部

実施期間
2022年7月~2023年3月
プロジェクトリーダー
東口武史 教授 宇都宮大学 工学部 基盤工学科 情報電子オプティクスコース
スカウト
藤井重男 特任教授 宇都宮大学 地域創生推進機構 産学イノベーション支援センター
ビジネス財務コーチ
後藤圭佑 静岡銀行
インタビュー動画

従来光学用途の主体となっていたガラスに対して、樹脂などガラスと同様な形状加工が困難な新規材料に対しても正確な光学特性の計測を可能とする群屈折率測定法を確立する。

課題
樹脂、結晶、多層構造など新規な材料の光学特性計測依頼が増えているが、これらの正確な光学特性の計測には課題がある。そのため、高出力、多波長光源としての低コヒーレンスレーザー光源を開発し、光学特性として要求が多い屈折率を測定するための白色干渉縞(低コヒーレンス干渉縞)生成を試み,屈折率測定系を構築、測定精度のポイントを検証したい。
プロジェクト概要
要求仕様を満足するレーザー光源を試作し、可視光波長全域の超広帯域での発光と十分な出力を確認。バンド幅の異なる光学バンドパスフィルターを組み合わせて白色干渉計を構築し、白色干渉縞(低コヒーレンス干渉縞)を確認。広帯域光源と低コヒーレンス干渉計を組み合わせて、屈折率測定系を構築、測定精度のポイントを検証。以上によりガラスおよび新規光学材料の屈折率測定を可能とした。
期待される効果
種々の材料の光学特性(群屈折率の波長分散特性)を高精度計測できることをアピールする計測サービス事業の展開。この計測サービスを搭載した計測機器の製品化。他の測定原理では計測不能な被検対象物市場用の新規な測定装置の開発。
関連した光技術
レーザー光源、干渉縞、屈折率測定(群屈折率測定)

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