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A-SAP - 光技術、電子技術を活用した産学官金連携イノベーション推進事業

成果事例

光誘起プラズマによる硬質クロムメッキの加飾技術開発

Information

株式会社村松製作所

光産業創生大学院大学

実施期間
2022年1月~9月
プロジェクトリーダー
沖原伸一朗 准教授 光産業創成大学院大学 光加工・プロセス分野
スカウト
同上
ビジネス財務コーチ
長島悠人 静岡銀行
インタビュー動画

丸鋸などの鉄鋼製品の硬質クロムメッキに対して、その耐久性を維持しつつ意匠性のある加飾(カラー化、デザインマーキング)を可能とするため、同メッキにレーザー光による酸化被膜を形成して任意の発色を行う技術を開発し、その加工装置を構築した。

課題
従来のステンレス等におけるレーザー加工による着色技術を鉄鋼製品において実現するため、硬質クロムメッキを利用しためっき表面への着色技術の確立を目指し、従来の塗装に拠らない着色の精度と耐久性を向上し、差別化を図る。
プロジェクト概要
短パルスレーザー光源と走査機構を備えた、光誘起プラズマによる加工処理システムの試作機を製作し、加工条件を制御して硬質クロムメッキ上に酸化被膜を形成してその光干渉効果によって5色(赤、黄(金)、紫、黒、青)の発色を可能とした。また発色処理をした硬質クロムメッキ層に対して、摩擦試験、耐候試験、硬さ試験、切断機による材料切断試験による評価試験を行い、販売可能なレベルに達していることを確認。更なる改善のための課題も整理した。
期待される効果
耐久性に優れた硬質クロムメッキへの意匠性発色処理技術は、丸鋸に留まらず、同メッキが施されるすべての製品への適用が可能であり、その応用分野はスパナ・バール等の工具、シャフト・治工具、金型等の多岐に渡る。
関連した光技術
レーザー加工(光発色処理) レーザー制御(酸化皮膜形成・制御)
発色テスト
発色テスト
レーザー加工装置試作機
レーザー加工装置試作機

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