A-SAP

A-SAP - 光技術、電子技術を活用した産学官金連携イノベーション推進事業

成果事例

内視鏡消毒剤の簡便かつ高感度な定量法開発

Information

株式会社アマノ

静岡県立大学薬学部

実施期間
2021年11月~2022年5月
プロジェクトリーダー
轟木堅一郎 教授 静岡県立大学 薬学部
スカウト
鈴木美帆子 産学官連携コーディネーター 静岡県立大学 地域・産学連携推進室
ビジネス財務コーチ
石塚昇平 浜松磐田信用金庫
インタビュー動画

消毒液の濃度計測において、添加剤が定量結果に影響しうる吸光光度法による現状の計測方法に代わる、蛍光光度計による実用性の高い高感度蛍光定量法を開発する(内視鏡消毒剤の主成分フタルアルデヒド(OPA)濃度を0.1%未満の誤差で定量)。

課題
内視鏡洗浄消毒液の濃度を、消毒液が紫外線を吸収する度合い(吸光度)から算出しているが、添加剤を含む消毒液以外の吸収に影響され、感度、精度が必ずしも十分といえない。そのため消毒剤の主成分であるフタルアルデヒド(OPA)に対する感度と精度、特異性などに優れた実用性の高い測定法が必要。
プロジェクト概要
消毒剤中OPA濃度を、所定の定量範囲において許容誤差範囲の精度で定量できる高感度な蛍光定量法を構築した。本法は従来の吸光光度法とは異なり、共存着色料である緑色201号および他成分による定量結果の妨害を受けないことも実証した。 種々の検討と最適化により、試料添加後10分程度まで蛍光強度が安定に測定できる条件を見出した。
期待される効果
測定用試薬と可搬型蛍光光度計を組み合わせた次世代型の消毒剤濃度計の製品開発
蛍光式消毒液濃度計を内蔵した内視鏡洗浄消毒器の開発
消毒剤による消毒効果の確認や適正使用に向けた正確な情報を医療・介護従事者に提供可能

関連した光技術
蛍光定量法 吸光光度法

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