A-SAP

A-SAP - 光技術、電子技術を活用した産学官金連携イノベーション推進事業

成果事例

ショットピーニング処理技術の開発

Information

株式会社アイゼン

静岡理工科大学

実施期間
2021年7月~2022年1月
プロジェクトリーダー
三林 雅彦 教授 静岡理工科大学 理工学部
スカウト
同上
ビジネス財務コーチ
石塚 昇平 浜松磐田信用金庫
インタビュー動画

自動車用動力伝達部品等の強度向上に極めて有効なショットピーニング(SP)処理に関し、基本技術確保とオリジナル新SP技術の開発を行う

課題
近年の車両電動化に伴う軽量化の流れから、その部品強度を更に向上させることが市場のニーズとなっている。熱処理後にショットピーニング(SP)処理を施すことが極めて有効で、多用されている。技術戦略的な視点からオリジナル新SPの開発を目指したく、ベースとなる熱処理技術、およびショットピーニング処理技術に精通する研究者の協力を得たい。
プロジェクト概要
SP技術のコアとなる圧縮残留応力分布(最表面から内部200μm程度まで)の計測を、X線回折の原理を応用して実施、当社の熱処理条件で処理した浸炭材、窒化材等のテストピースにSPを施し、適正条件を設定。
成果目標の「ショットピーニング処理条件の明確化」と、「処理品の疲労寿命の向上(未処理品に対して実績7倍)」を達成した。
期待される効果
耐久性の大幅向上による部品の小型軽量化、歯車等に必要な転動疲労強度の向上などに効果。小型、軽量さらに高強度という自動車や農業機械、産業機器などの製品の要求品質に対応可能となり、加速するEV用部品等への応用にも期待できる。
関連した光技術
X線回折による結晶格子歪の計測

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