理事長挨拶
近年、地域企業は、物価の高騰、カーボンニュートラルへの対応、人手不足など多くの課題に直面しています。また、世界情勢も急激に変化しており、地域産業への影響が懸念されるなど、不確実性が高まっています。
こうした環境の急激な変化に適応する力や、企業自身の変革力が地域企業には求められています。持続的に成長し、新たな価値を生み出すためには、生産性の向上や新たな収益となる事業の開拓、人材の確保と育成が重要です。
当財団は、地域に根ざした総合的な産業支援機関として、企業にとって身近な相談窓口となり、地域の実情に応じた細やかな支援を推進しています。「地域中小企業の変革挑戦を支援し、企業の持続的な成長を促進する」ことを目指し、DX推進・省人化、人材確保・育成、現場改善・原価管理、BCP・カーボンニュートラル対応、大手企業からの受注拡大や新規事業展開など、様々な支援を実施しています。
また、財団内のフォトンバレーセンターでは、中小企業のイノベーションの加速と業績拡大を目指し、光・電子技術を活用した産学官金連携推進事業により、技術課題の解決などに取り組みます。次世代自動車センターでは、輸送用機器産業のビジネス環境の変化を踏まえ、CASEへの対応、現場改善によるサプライチェーン基盤強化、次世代モビリティへの対応などに取り組みます。
当財団は、地域産業が直面する様々な課題に対応し、産学官金連携のもと、地域経済の持続的な発展に向け尽力してまいります。
令和7年5月28日
公益財団法人浜松地域イノベーション推進機構
理事長 長田繁喜