成果事例
電子楽器の医療・ヘルスケア分野への応用のための基盤技術検討と試作
Information
- 実施期間
- 2018年10月10日~2019年03月20日
- プロジェクトリーダー
- 江田英雄教授(光産業創成大学院大学)
- スカウト
- 岡本尚子准教授(立命館大学)
- ビジネス財務コーチ
- 竹中裕基(静岡銀行 西部カンパニー)
- 依頼内容
- 電子打楽器「aFrame」が、高齢者の認知症の改善に有効であるというエビデンスを出せないか検討する。楽器メーカーから医療やヘルスケア分野への進出にあたって必要な環境を整えるにはどうするか検討する。
- 成果概要
- ・認知症専門医を訪問し、認知症治療の現状を調査した。さらに打楽器を用いた脳計測実験構築について打ち合わせた。
・脳計測実験システムを構築した(図1)。 pythonベース「PhychoPy」を用いることでWindowsでもMacでも実験できる環境とした。
・京都教育大学にて脳計測実験に着手した。
健常人学生を対象に、aFrame演奏中の脳活動を近赤外分光法(NIRS)を用いて計測した。(図2、図3)3組のデータを得た。
・この検討内容を、2019年10月にシカゴで開催される北米神経科学会Neuroscience2019で発表すべく、連名にて発表を申し込んだ。
・審査の結果、発表はアクセプトされ、10月20日発表との連絡が届いた。
- 期待される効果
- 電子打楽器aFrameを使った脳計測データ取得及び、議論が進められるようになった。
- 製品化への取り組み
- 電子打楽器aFrameは製品化されている。医学健康分野への応用を、続けて検討する。
- aFrameを用いた脳計測実験設計図 音符は3/4拍子の例
- 音楽刺激による脳計測実験風景 2人がそれぞれaFrameを演奏
- NIRSによる脳計測データの例 16chによる前額部画像